不惑にしてロードバイクに乗り始めた男の備忘録

パートナーはCorratecのDOLOMITI DISC(2022)、通称「ドロミちゃん」とCerveloのSOLOIST(23〜24)、通称「百式」です。

初めてのMt.富士ヒルクライムを終えて

ずっと「大会には出ない」と言っていた私が、通称・都民の森で途中撤退を余儀なくされた恥辱からパワートレーニングを始め(経緯などはブログに未掲載)、いつしか「“富士ヒル”でシルバーリングを獲る」と公言し、そして本番を迎えました。


交流のあるYouTuberが企画した“シルバートレイン”に名を連ね、絶好のチャンスです。メンバーに恵まれ、結成から本番まで励まし合い、ムードは最高でした。


しかし、スタートからパワーウェイトレシオ(PWR)は事前に打ち合わせた4倍どころか4.5〜5倍も出ており、その速さに期待して割り込もうという人も多く、高いパワーを要求されつつ常に車体のコントロールに気を遣わなければならず、想像を遥かに超える速度で疲労が積み上がっていきます。

 

それでも1合目はトレインに身を置いて通過しましたが、2合目を迎える前には脱落。以降は単独でパワーを見ながら走ります。

 

富士スバルラインを走るのが初めてなら、大会も初めて、本格的な集団走行も初めてで、全てが手探りです。「足が合う人を目標にしたい」。そう思っていると、幸運にも見付かりました。自他共に認める「コミュ力モンスター」は、男女を問わず声を掛けるのが大得意。「初参加なので、付かせて下さい」と頼むと、快諾してくれました。

 

ただ、心強さを覚える反面、「もう、この人と一緒にゴールできれば十分」という甘え、邪心が芽生えるのはデメリットです。持病の腰痛が、解熱鎮痛剤をオーバードーズ(良い子は真似しないように)したにもかかわらず顔を覗かせれば、尚更心と身体にブレーキが掛かります。

 

共にゴールを目指す過程で気付きましたが、冷静に見極めると、私の方が地力は少し上。何度となく「ペースが緩いな」と感じますが、より速い他の人に乗り換えるよりも、余裕を持って走れる現状維持を選んでしまいました。

 

この心の弱さが、私にとって最大の敵です。もちろん、ほぼゴールまで付き添ってくれたその方には感謝しかないです。

 

実は終盤の斜度が下がる直前で勇気を持って単独で抜け出したのですが、本来は速度を40km超に上げたい区間で35kmくらいまでしか上げられず、ラストスパートに失敗。ラストの急勾配も必死になり切れず、淡々とゴールしました。

 

お礼を言おうと、一緒に走ってきた人を探し、すぐに発見。お礼を言うと「最後に引いてもらえて助かった」と感謝されました。そう、後ろを確認する余裕などなく、ソロで走っていたと思っていましたが、私がドラフティングという形で少しだけ恩を返せていたのです笑


荷物の受け取り場所まで話していると、年齢も近く、すっかり打ち解けて、Xで繋がりました。こうした出逢いも大会の醍醐味ですね。

 

5合目ではシルバートレインの仲間とも再会。7人のうち3人がシルバーリングを手にしたと聞き、嬉しかったです。同時に、残り4人は来年のリベンジを誓いました。

 

今年は少しでも軽量化したく、255gと重いスマートフォンをスタートの前に預けてしまったので、5合目での写真はありません。来年はスマホを持ったまま走れるくらい、成長したいです。

 

富士ヒルの参加者にはSNSでの相互フォロワーも多く、できるだけ会いたかったのですが、私はお世話になっているショップのオーナーとその常連と来ているため、自由な時間が極めて短く、前日にイッチーと少し話せたくらいでした。楽しそうだった前日のブースも全く寄れていません。

 

下山後は次第に雲行きが怪しさを増し、やがて雨が降り始めました。誰か見付かるかもしれないと、下山後に必ず通る場所に12時半くらいまでいましたが、ずぶ濡れになって終わりました笑

 

冷え冷えの身体を、泊まったコテージの近くの温浴施設で温め、富士山駅から輪行新宿駅に到着。大雨の中、新宿駅から自宅まで走る途中で悔しさが込み上げ、涙が流れました。

 

富士スバルラインでは、集団走行の難しさ、24kmにも亘る上りの過酷さ、そして出逢いや駆け引きの面白さをを堪能するとともに、実力不足という現実を痛感させられました。

 

とりわけシルバートレインのメンバーの努力を知れば知るほど、自らの至らなさ、追い込み不足を痛感しました。

 

それら全ての自覚と反省が糧になります。半分も進まないうちに痛み出した腰も、ポジションか筋トレで解決できるのでしょうか。

 

来年に向けては、効果を感じられなかったカフェイン断ちとカーボローディングは不要でしょう(苦笑)。

 

カーボローディングに関しては、ただ体重が増えてタイムを下げた印象です。

 

なお、下山後に受け取った認定証は、折り畳んでリュックに入れましたが、大量の雨でくっ付いてしまい、強引に剥がそうとしたら千切れました。まさかトレインからも千切れ、認定証も千切れるとは😇

 

ただ、本名を隠せて便利ですよ笑

 

初めての富士ヒルは、やはり自らの力に対して悔しさが募りますが、とても楽しく、得るモノは多かったです。

 

今週は休養して、11日にはワークアウトを再開します。


青黒縁、42歳。初めての富士ヒルは1時間20分台でした(身バレ防止のため、秒数は割愛)。

 

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